この国を侵す甘い毒の歴史 第六回(最終回)~昭和復興そして現在~

何度も述べているが、
甘味は麻薬がもたらす快楽と何ら変わらない。
甘味をもたらす砂糖は麻薬である。

ただ砂糖の中毒度は高いとは言え何とか脱せられる…
と著者は身を持って感じている。
つまり意識を強く持てば誰でも砂糖を断つことは可能であろう。

と言っても砂糖が人間を堕落させ弱体化させる麻薬であるなどと、
大多数のいやほとんどの人々は思っていない。
それは過去から今に至るまでそうであったし、これからも変わらないだろうか。
大衆が砂糖を断つという発想に至る機会が無い以上、
砂糖の摂取量は増えることはあっても減るということは無い。
何しろ砂糖は麻薬なのである。砂糖を控えるという意識を強く持たない限り、
その摂取量を減らすことは出来ないのである。

だが日本の歴史において国内の砂糖の量が著しく減少し、
ほぼゼロになった時期があったのである。
これは個々の砂糖摂取量が強制的にゼロになったことでもあるのだ。
その時の日本人に多大な影響を与えたことは想像に難くない。
そしてその結果、日本にどういうことが起きたのだろうか?

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